親が買った築４０年の家に住んでいました。
夏は暑く、冬寒い。
冬は、月4～5万円の電気代がかかっていましたので、何かいい方法ないかな？と思って、リフォームすることにしました。
私が仕事の関係で海外出張が多く、東北の震災の時も海外だった。

築40年の家だから、震度3でも結構揺れます。残った家族が心配でした。

耐震診断をお願いしました。診断してもらった内容を知ったからか、少しの揺れも精神的にすごい地震のように感じました。
当初リフォームの検討をしていたのですが、会社の上司がリフォームしたけど、建て替えたら良かったと言っていました。それから、リフォームだとリビングに柱が残るのも心配だった。

キッチン、ダイニング、リビングが１つの空間になったことです。
年をとってくると、何がどこにあるかわからないけれど、これなら一目でわかる。

また海外から帰ってきたら、家族みんなの顔をいっぺんにみられる。

家に帰ってくるのが楽しみです。
冬は暖かいし、夏は涼しい。
電気代も1万円。ソーラーパネルをつけているので、2万円入るようになりました。

解体屋さんがうちの家を壊しているのを見ていた時のこと。
ショボい柱が１本あった。
こんなんで、よく大丈夫だったな！と思いました。

森田さんの家づくりのプロセスを見ていると、しっかりしていました。
木材１つ１つ。柱１本１本に「○○邸」と刻印が押されて運ばれてくるのです。
あ～自分の家を建てているんだなという実感がうまれました。自分の家づくりのプロセスを話すことができます。

近くの中古車のディーラーの社長に「地元の大工さんで、元気のある大工を紹介して」と言ったら、森田さんを紹介してくれた。

地元の大工さんに家を建ててもらいたかった理由は、大手にお願いしても、実際に家を建てるのは、孫請けだったり、その下もあるわけです。大手ハウスメーカーの営業に要望を言っても、孫請けまで行くと伝わらないことも。

私自身の仕事柄、よくわかる。
大手にお願いすると、ファイルに重ねられた１件の仕事になるのです。

ものづくりは、人と人とのコミュニケーションがないと、良いものが出来ないと思っています。
距離感が近いと要望も聞いてもらえて、そのとおりにカタチになる。
そういうモノづくりであってほしいのです。
大手が建てる家は、工業製品の家。
大工が建てる家は、手作りの家。

規格品を持ってきて、大手に合わせた家づくりが嫌だった。
住む人だけが住む家。
家は住む人だけのもの。大手のものではないので。

社長の情熱を感じました。
棟梁も同じ思いをもって、仕事をしていました。
下で働く人たちも情熱を持っている。
床も１枚１枚塗料を塗って貼ってくれていました。
１つ１つモノづくりをしてくれたと思っています。